今月より、ちょっと趣向を変えてみます。
まず現在の物件の供給数。ちょっと異様な数字です。
1.物件の供給状況
2011年4月30日20時時点でのレインズ登録件数。
1つの物件を複数の会社で登録している者もカウントしておりますので
単純にこれが空室数ではありません。
だいたいコレくらいの数が供給されているのは毎年2月位で3月、4月と月日が進むに連れ
大きく減っていきます。
4月中頃に、数えた戸数は2000を超えておりました。
昨年も2月、3月の供給数は爆発的に多かったものの 4月には半分以下の数値となり、現時点での1821件の半分以下の数値でありました。
2.需要
震災以降、だいぶ市場が冷え込んでおります。 あまりに悪すぎて、他社の状況が見えず、自社だけの情報で分析しますと
転勤等の理由で今すぐ引っ越したいと言う方は全体の2割程度。 もっとも多いのは『良い物があれば引っ越したい』でこれがだいたい6割強。 残りは分かれますが、その中でも、特定の物件が安くなれば検討したいと言うものでした。
3.成約状況
全体的に成約は少なめですが 決まっている物件の大半が5パーセント~10パーセント家賃を落としている物件が決まっております。 全体的に家賃を下げている傾向にある中で、どれだけ値下げを目立たせるかがポイントとなっている感があります。 その他、付加価値のある物件は強いです。
例えば、楽器可能、ペット可、駅1分以内
この条件でかつ、家賃は手頃で、という物件は決まっています。
4.店舗事情
住宅同様、供給数は多く制約は少ない状況です。 特に震災以降、店舗探しをされる方は激減。 決まっている物件は造作付き、かつ造作譲渡費用のないもの。
つまり、すぐに安い開業費で始められる物件が比較的決まっております。
5.雑感
震災の影響が強く出た3月に比べ若干動いてきた感はありますが V字回復までは程遠く、少し左に偏った『レ』程度の回復感であります。 ただ、物件をさがしていると言う方は相変わらず多く、当社で運営している 『下北沢にすみたいメンバー』の応募は、当初100名限定で行っておりましたが 軽く上限を超え、取り敢えず200名限定としましたが、数週間で限定メンバーに届きそうな 勢いです。 参考リンク http://www.willstage.jp/more/members.html
すぐに引っ越したいと言う人は少ないものの、良いものがあれば引っ越したい と言うニーズは常にある町であるので 需要と供給をマッチングさせる技術が今まで以上に必要になってきたと強く感じております。
ソースは、レインズ(業者間不動産情報)、志村不動産ノート、不動産ポータルサイト、大家さん、他社との情報交換
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