昨日小田急電鉄と東京都より
24年3月23日より小田急線の線路が地下化するとの発表がありました。
開かずの踏切がなくなる地域住民のメリットはかなり大きくすぐに経済効果があるかどうかは何とも言えませんが、住民にとっても商店にとっても様々なメリットをもたらすはずです。
また一応の計画では線路部分は東北沢~梅ヶ丘までの緑道になるそうで今まで線路沿いで悪影響を受けていた人が好環境に転じると言う事も考えられます。
さて、これが家賃の値上げに繋がるかどうか。
下北沢の家賃相場は、2005年前後がピーク、その後耐震騒動、リーマンショック、また新築物件の林立などの要因が重なり現在では当時に比べ居住用で1割強、下がっております。どこの大家さんも、家賃は下がる一方敷金、礼金も減る一方、入ってからも滞納のリスクは高まるし、入れ替え時に発生する原状回復工事の負担分は増える…少しでも景気が上向きになり家賃が少しでも上げられたら上げたいと思う方も少なくないと思います。
現在、下北沢での空き物件の登録数は1122件。昨年8月に調べたときは1299件でした。一般的には8月よりも1月の方が空き物件は多いので『物件が動いている』と言えます。
ただ、2013年は新築物件の供給数が多く、昨今最も多かった2009年を超える勢い。最近の新築は、割合安めのものが多く既存物件の相場に直撃を与えます。新築物件が林立した2009年~2010年に下北沢の敷金2礼金2市場が崩壊している歴史から地下化の追い風だけでは、家賃相場が上がる材料にはならないと考えております。
物件の動きがさらに加速し、空き物件数が700とか800件くらいになってくると例えば、築浅のデザイナーズマンションや2人入居可能な築浅物件の相場が上がるかもしれませんがまあ、この景気だし、当面は値下げ交渉がなく、入ってくれれば御の字なのではないでしょうか。
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