私事ではありますが、本日付けでウィルステージを退社します。今日が学生最後のアルバイト・・・。入社前の私はほとんど下北沢に来ることがありませんでした。もっとも、高校生時代に学校をさぼり、約3時間電車に揺られて来たことはありましたが(笑)。大学生以降は遊びに来たとしても南口ばかりで、「北や西の方は迷子になりそうだからいいや〜」と、以前は下北沢を狭く浅くつまんでいただけだったのです。
そんな下北沢ビギナーである私が抱く下北沢の印象が、アルバイトで週の半分を下北沢で過ごすようになる前と後でうんと変わったことは言うまでもありません。不動産屋での最後の仕事として、これから下北沢エリアで部屋探しをする人には「下北沢は実際のところどんな街なのか」、下北沢に長くいる人には「下北沢初心者にはこの街がどう見えているのか」ということをこのコラムで伝えられたらと思います。
[message type=”custom” width=”100%” start_color=”#FFFCB5″ end_color=”#F4CBCB” border=”#BBBBBB” color=”#333333″]最初のイメージ=若者の街
もし下北沢のイメージを問うアンケートを街頭でとったならば、きっと「若者の街」「バンドマンの街」「古着の街」「サブカルの街」という回答で100%に達するでしょう(笑)。私がかつて感じていた下北沢は、まさにこのイメージそのままです。先に「入社前の私はほとんど下北沢に来ることがありませんでした」と記しましたが、その、たまに下北沢に来る時の目的というのも、好きなバンドのライブがある・ハンドメイドの雑貨を買うといったものでした。
この印象は、実は半年間下北沢で働いた現在でも変わっていません。楽器を背負った若いお兄さん・お姉さん、ぎょっとするほど奇抜な格好をしたサブカル女子、古着屋さんに入って行く大学生、夏でも揺るがない革ジャンロックンローラーetc。いつ何時でも、下北沢にはこういう人がたくさんいて視界に入ってくるので、「思ったとおりの街なんだな〜」としみじみと感じます。
下北沢にこのような「庶民的で賑わいのある街」というイメージが定着しているのは、周知の事実ですよね。印象というのは、一度根付くとその印象に沿った人を呼び寄せ→さらにその印象が強くなり→そしてまた人を集め→・・・という活気を生み出す循環に繋がっているような気がします。下北沢のこの賑わいを呼び寄せるサイクルは、過疎地と言っても過言ではない田舎出身の私からすると、(街が汚くなる等の問題も起きてはいますが)良いことだな〜と思っています。
[message type=”custom” width=”100%” start_color=”#FFFCB5″ end_color=”#F4CBCB” border=”#BBBBBB” color=”#333333″]いま強く思うイメージ=下北沢は若者だけの街じゃない!
バイトをして初めて得た下北沢の印象は「この街に腰を下ろしている人も意外に多いんだな〜」ということ。言い換えると、下北沢が好きで遊びに来る人と同じくらいに、住みやすいからずっと住んでいる人も多い街なのだということに気付きました。日中街を歩いていると何処かからやって来た若者ばかりに気を取られてしまいますが、朝や平日の午後には、下北沢で生活しているご老人や主婦・子供をたくさん見かけます。また落ち着いて町並みを観察してみると、老舗とも言える昔からのお店が多いことにも気がつきます。これは、下北沢が繁華街と住宅街が上手く共存した街であることに依るのではないでしょうか。
下北沢に住んでいる人たちの中には、下北沢をさらに活気づけるために尽力している人もいます。定期的にイベントやお祭りが開かれていることからもそのことが分かるでしょう。すでに知名度の高い下北沢をもっと盛り上げていこうとする住民が多いのは、下北沢がそれだけ愛着の持てる住みやすい街だからなのだろう、と私は考えています。
ここで私が強調したいのは、下北沢の人気は外部から訪れるパワーある人たちのみによって生み出されるものではなく、陰ながら下北沢の隆盛に力を入れている地域住民たちの力もまた大きく影響しているということです。「下北沢は、訪れる若者だけでなく、住民たちの支えによって人気を維持している街なんだ!」というのが、バイト生活を経て感じた下北沢のイメージです。
[message type=”custom” width=”100%” start_color=”#FFFCB5″ end_color=”#F4CBCB” border=”#BBBBBB” color=”#333333″]不動産屋としての下北沢の見逃されているイメージ=下北沢は住みやすい街!?
下北沢で物件探しをしているカップルでは、次のようなケースが度々起こります。例えば下北沢駅南口から徒歩5分の物件。彼氏はその部屋をとても気に入ったのに対し、彼女は「賑やかで落ち着かない」と、意見の不一致から結局違うエリアで部屋を探し直すことに。どちらかは下北沢の雰囲気が好きで、どちらかはそうではないというのが、下北沢の部屋探しでは起こってしまうのです。
産業能率大学が実施した調査の下北沢の住環境に関するイメージを問う質問では、「のんびりした雰囲気の街だと思う 11.4%」、「安全・安心に過ごせる街だと思う 13.7%」、「緑や花が多い街だと思う 7.1%」という結果が出ています。これが自由が丘の場合では、「のんびりした雰囲気の街だと思う 32.2%」、「安全・安心に過ごせる街だと思う 41.3%」、「緑や花が多い街だと思う 27.1%」と、住環境の良さが評価されていることが分かります。現段階では、残念ながら下北沢は住みやすい街として世間に認知してもらえていないのです。
ですが、下北沢で半年間を過ごした身としては、「『下北沢は住みづらい街』という考えは間違えです!」と声高に言いたくなってしまいます。たしかに、駅周辺は騒音のことを考えると安易におすすめはできません。しかし、先にも述べたように、下北沢に長く住んでいる人は思っているよりもうんと多く、その人たちは住み心地がいいからこそ下北沢に居続けているわけですし、ほんの少し駅から離れるだけで閑静な住宅街に入るので、「下北沢でも住みやすいエリアはある!」と今なら力説できます。
なんだか長々と書いてしまってまとめるのが難しいのですが・・・(笑)。それなりに下北沢を深く知れた現在では、下北沢に住んでみようかな?と考えている人には「下北沢の魅力は賑やかさだけじゃない。想像以上に生活がしやすい街ですよ!」とアドバイスしたいですし、下北沢に長く住んでいる人には「活気だけでなく、古くから住んでいる人たちの人情味や住宅地としてのイメージも広まったら嬉しいですね」と伝えたいです。
ごく個人的な考えなのですが、住んでからその街の善し悪しが分かるのはもったいないことだと思うのです。住む前から希望の土地の良いところ悪いところを知っていた方が、きっと充実した生活を送りやすくなるはずです。住むことだけでなく、遊びで下北沢を訪れる際にも同じことが言えると思っています。下北沢の違う一面を知ってもらうことができれば、大人のお客さんが増えて、老舗やバーが潤うかも・・・?下北沢には素敵なことに、地域情報を発信している媒体がたくさんあります。「楽しい下北沢」以外の面もぜひ浸透させてほしいなと思います。
(枝朱梨)
引用:学校法人産業能率大学「第4回自由が丘調査 自由が丘・代官山・二子玉川・吉祥寺・下北沢 高感度エリアのイメージ比較を中心に」
http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/jiyugaoka4.pdf(2014年3月21日 14時30分取得)
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