先日10月28日(土)放送の『出没!アド街ック天国』は「昭和の下北沢」がテーマ。再開発で様変わりしつつある下北沢に今なお色濃く昭和の薫りを漂わせる名店に的を絞って取り上げられていました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?テレビやメディアで紹介される下北沢というのはなんだか新鮮です。こちらでは前半、1〜10位についてコメントしてみました。
1位:演劇の街
下北沢が演劇の街になったのは昭和50年代から。昭和56(1981)年にザ・スズナリ、昭和57(1982)年に本多劇場が次々オープンし、今や双璧をなす2つの劇場は小劇場界の憧れ。俳優からキャリアをスタートした本多一夫氏が裏方に回って立ち上げた本多劇場グループは下北沢を代表する劇場を多く擁し、多くのスターがこれまでにも舞台に立っています。本多劇場グループだけで8軒、その他にも劇場やスタジオが下北沢には多数あります。
>> 下北沢の風景【93】本多劇場

2位:下北沢駅前食品市場
戦後間もなく形成された闇市が世田谷の食糧基地にまで成長した「下北沢駅前食品市場」ですが、老朽化と再開発により徐々に立ち退き・閉店、今年ついに取り壊しが始まったのは皆さんもご存じのところかと思います。かつてここで人気を博したおでん屋「節子」は一番街のお好み焼き屋「せっちゃん」として営業中。朝まで付き合ってくれる酒飲みの良き相棒?です。私も若い頃はたびたびお世話になりました。
>> 下北澤驛前食品市場の解体作業が始まりました

3位:LADY JANE
4位:下北沢一番街商店街
昭和14(1939)年、下北沢で最初にできた商店街は私たちウィルステージの事務所もある「下北沢一番街商店街」なのだそうです。そしてここウィルステージの階上は昭和56(1981)〜平成5(1993)年の間、ソウルバー「EXCELLO」があった場所。ソウルシンガーのオーティス・クレイも訪れた名店だったそうです。現在は本多劇場の前に移転し、ソウル&静岡おでんのお店として営業中。何なんだその組み合わせ。今度行ってみます。

他にもロックシンガー・金子マリさんが経営する葬儀店「金子総本店」も紹介されました。
5位:ライブハウス
昭和50(1975)年にオープンした「下北沢ロフト」を皮切りに、「下北沢屋根裏」など20軒以上のライブハウスがひしめく下北沢。数多くのミュージシャンが世に羽ばたいていきました。下北沢屋根裏は平成27(2015)年に閉店しましたが、跡地には元スタッフが新しく「下北沢ろくでもない夜」というライブバーをオープンさせています。
>> 禁断の階段めぐり?下北沢ライブハウス案内

6位:珉亭
「世界で3番目に旨い」の謳い文句でおなじみ昭和39(1964)年創業の「珉亭」、チャーハンのピンク色は紅いチャーシューを使うから。ラーメンとチャーハンのセット、ラーチャンが定番ですが、冷やし中華、冷やし江戸っ子が年中食べられることも珉亭の大きなポイントだと思っています。テレビや雑誌でもよく取り上げられるので、週末になると行列ができて入れないことも多いのですが、やっぱり外せない下北沢の味です。
>> 夏でも冬でもやってます、「珉亭」の冷やし中華

7位:鈴なり横丁
ザ・スズナリがあるから鈴なり横丁なのかと思ったら逆で、鈴なり横丁2階の居住部分を改装したのがザ・スズナリなんだそうです。驚き。今もディープな名店が夜な夜な賑わう鈴なり横丁ですが、昭和から続くのは昭和44(1969)年創業の「かよい船」1軒のみなのだとか。
8位:ビリヤードマツヤマ
9位:JACK POT
10位:打ち上げ
芝居の打ち上げといえば昭和53(1978)年から続く「にしんば」。昭和42(1967)年創業の小料理屋「ふるさと」、昭和63(1988)年創業の中華料理店「新雪園」など、あずま通り商店街には演劇人御用達の打ち上げ会場がたくさんあります。新雪園といえば竹中直人さんだよな……と思って見ていると、清水ミチコさんが「(竹中さん)しょっちゅういるよね!!」と言っていたので「みんなそう思ってたんだな」と安心しました(笑)。
>> 2017年ランチ初めは有名人御用達の老舗「新雪園」で

こうして見てみると、「昭和の」といってもあまり過去の話をしているように感じません。それは歳のせいではなく(断じてなく、笑)新しいものも古いものも同じように日常に溶け込んでいる街だからでしょうか。
エンディングにマギー(ジョビジョバ)さんが「今もライブハウスでトークライブをやっている」と言っていたのは南口商店街のカフェバー「風知空知」ですね。「4〜5時間無駄話をしているだけなんですが、それを許してくれる街なんです」と冗談交じりに話していました。まさにその通りだな、と思います。ぎゅうぎゅうにひしめき合っているように見えて、人と人の交わりに程よいゆとりがある。新しいもの、古いもの、いろんなものを受け容れる大らかさが下北沢の面白さに繋がっているように感じました。








LEAVE A REPLY