らぶきょうが閉店すると知ったのは先週のこと。
閉店してしまうと知ってショックでした。移転前、移転後合わせて15年間、ずっと下北沢にあったお店なので、これからもずっとあるものだと思っていました。
初めて伺ったのがいつだったかはもう忘れてしまいましたが、初めて注文したガパオライスがとても美味しくて感動したことは覚えています。あれ以来らぶきょうのガパオライスの虜になり、ふと食べたくなって食べに行っていました。他のメニューが気になっても結局注文するのはいつもガパオライスでした。
中々食べにいけず、今日やっと行くことができました!営業が27日(日)までだそうなので混むことを予想して、12時ほぼぴったりにお店に伺いました。急いでお店に入ってみると意外にも私が一番乗り。いつも通りの店主さんが出迎えてくれて、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
数日後には閉店してしまうことが嘘のような、いつもと同じ空間。でも、私が座った席の窓に閉店の告知があって、やっぱりそうなんだよねと思いました。
写真やイラストが無造作に貼り付けられた手作り感満載の、味わい深いこのメニューをめくることももう最後なのかな、と思いつつメニューをめくる。
結局、今日お願いしたのもガパオライス。いつもガパオライスばかり食べていたので、他のメニューは食べたことがありません。(気に入るとそればっかり食べてしまいます汗)
いつも大体この席に座って食べていました。入ってすぐのテーブルです。ここから外を眺めていると地上を歩いている時とはまた違う光景で、新しい発見があったりして結構面白いんです。
一番乗りでしたが、注文し待っている間にどんどんお客さんが来て30分後には満席になっていました!
ガパオライス
きたきた!
相変わらずおいしい。やっぱこれだね。最終的に全部ぐちゃぐちゃに混ぜるとおいしさ倍増する、不思議なガパオライスなんです。だから最後の方は悲惨な状態になっています。味わって食べました。
改めて、らぶきょうの料理はまさにこの空間のようだと思います。
今流行りの物を置かないミニマリストのお部屋とはかけ離れた、物に溢れた空間だけど、不思議な統一感があって居心地が良いんですよね。お店に置いてある流木は、店主さんが実際に海などで拾ってきたものだそうです。自由!きっと店主さんが自由だから、正解とか答えがなくて、きちんとしなくて良くて居心地の良い空間なんだな。
流れている音楽もユニークなものが多く、食べながらいつも不思議な気持ちなっていました。でも、よく聞いていると深いんです。
じゃこしば漬けオム納豆チャーハン、トムヤムヌードル、キーマカレーなど、私は食べたことの無い他のメニューも、これとこれが合うの?と一瞬思ってしまうような調味料や食材を使っているのに、1つの美味しい料理として統合されていたそうです。(食べた人談)関係のないものを1つにまとめて調和させるって、これはもう、才能ですよね。
煩雑ながらも調和のとれた空間が、数日後には空っぽになってしまうって考えると、寂しい。他にはない唯一無二のガパオライスが食べられなくなるのも悲しい。
15年間、おいしくて斬新な料理を創り続けてくれてありがとうございました!まだ二日あります!ガパオライスおすすめです!
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