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「ミカン下北」が街を変えつつある、ミカン開業後の下北沢

3月30日に満を持して開業した、京王井の頭線高架下を中心とした複合施設「ミカン下北」。テレビやラジオなどでさっそく取り上げられているようで、連日大賑わいです。

下北沢駅の構造が変わったことによって、駅周辺の人の流れに変化が生まれたことは皆さんも感じているところだと思いますが、私は駅前にミカンが開業したことによって、さらに変化が生じたような気がしています。

かつては駅の出口から直結するような形で賑わっていた南口商店街ですが、駅の出口が変わったことにより自然と流れ込んでいた人流が減少。コロナ禍も相まって淘汰、撤退する店舗が多く出ました。空き店舗は次々と古着屋の倉庫兼店舗に姿を変えました。

シャッター街になることを免れ、一時に比べればずいぶん人通りも戻ってきたのはうれしいことですが、右も左も古着屋の看板、さまざまな店が混在するわくわく感が薄れてしまったように感じます。キョロキョロと見渡しながらゆっくり歩く人がかなり減ったのではないでしょうか。

駅から直結という意味では、南口商店街より先に、ミカンの多種多様な店々が目に入ります。左右をキョロキョロしながらそぞろ歩くルートの座は、完全にミカンに奪われたと感じます。現在の商店街が手放しつつある魅力を、再開発によって新しく誕生した複合施設が再現する。皮肉なことだな、と思わなくもないです。

また、ミカンの通りと十字に交差するあずま通り商店街あたりは、最近ぐっと人通りが増えたように感じます。ミカンから途中離脱する人、ミカンをひととおり巡り終えた人が他の商店街に流れる、という構図なのでしょうか。ミカンの効果だけとは言いがたいですが、これもまた新しい動きで興味深いです。

駅前エリアや商店街からあえて離れた場所で展開した「下北線路街」、逆に駅前を中心に高架下の限られたエリアを活用した「ミカン下北」、そしてこれまでの下北沢を築き上げてきた各商店街。この再開発によって新しいバランスを生み出し、街に変化を与えていることを少しずつ実感しています。

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