タイトル未定。

SLEEP

SLEEP

最近、「自分は何のために働き遊んでいるのか」という答えの無い問いに、一つ答えが出来た。

夜、気持ちよく眠るためだ。

ふかふかの布団に潜って、重力に逆らわず地球に沿って身を横たえる。次第に温もりが体を優しく包む。やわらかい温もりが最高に気持ち良い。幸せな時間。次第に意識が薄れて、深い眠りに落ちていく。

今日も頑張ったなと一日の終わりに感じる、あの解放感。達成感。眠れば、張り巡らせていたアンテナは全てストップする。現実世界から一度離れることができる。あの気持ち良さったらない。

 

小さい頃から眠ることが好きだった。でも私は寝つきが悪かった。

仕方ないので、お父さんやお母さんは私を車に乗せて近くをドライブした。そうすると眠ったらしい。ただ、車から私を降ろして家まで搬送する際に目を覚ましてしまうと、もう一度ドライブするはめになった。

両親とも仕事をしていて忙しかったのに手間がかかった。今更ながらなんだか申し訳ない。

車がゆりかごのようなものだったので、今も乗り物に乗ると眠くなる。車や飛行機、新幹線、バス、どれに乗っても大体眠い。微妙な振動が私の体に響いて、共鳴して眠ってしまう。

 

眠るって面白い。人はみんな眠る時、地面に転がって布団に挟まれて、顔だけひょっこり出して眠る。老若男女問わずみんなそうする。テレビに映る偉い人も、極悪人もみんなそうやって眠る。当たり前だけど面白い。

眠るって一人だ。もっと話していたくても、誰かと一緒に眠っていても、眠る時は一旦一人になる。外へ向かっていた意識は内へと収束していき、深い無意識の中に落ちていく。

眠るってすごい。眠っているだけで疲れが取れる。好きなことをしている時間も楽しいけど、『一番の疲労回復法は何?』と聞かれたら、私は『睡眠』と答えるだろう。意識のスイッチを全て切り仮死状態になることで、体の奥にこびりついた疲労や、見えない内に溜まった疲労も綺麗に取れる。

眠るって不思議だ。眠ってしまったらあっという間に朝が来る。もっと睡眠を堪能していたくても意志の力ではどうにもできない。眠気には抗えない。

夢ももっと見ていたい。朧げながら夢の内容を覚えている朝。くだらないのに人に話したくなる。世の中には自分の見たい夢を見られる人がいるという。私はそんなことできないけど、見る夢が分からないまま眠るのも良いものだ。

 

長々と書いてしまったが、まとめると睡眠って良いよねって話だ。睡眠は何にも代えがたい。

みんな持っている睡眠欲。みんな持っている睡眠愛(多からず少なからず)。みんな眠くなるし、寝るのが嫌いな人っていないから。

多分、疲れている人に私はこう言うだろう。『美味しいご飯食べてお風呂に入って、さっさと寝るに限るよ』。これで大体解決する。睡眠ってそれぐらいものすごいパワーがある。

疲れたら眠ろう。全て忘れて現実から逃げるように眠ってしまえば良い。

睡眠ラバーの独り言でした。

 

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