本当に好きなものに理由は要らないんだろうな。
人だけじゃなくて、洋服、食べ物、言葉、風景、空間、身の回りのもの全て、
大好きだって思うものは、理由がなくても好きなのだ。
ちょっと引っかかることがあったくらいじゃどうも思わないし、好きは揺るがない。
ダメなところがあったって良い。それすら愛おしい。
だってそれが好きだから。
代わりがきかない、それじゃなきゃダメなんです。
すっごく気に入って買った洋服がある。もう何回も着ている。
そろそろ飽きたって良さそうなものだけど、
一目惚れして買ったその洋服は、何度目にしても、何度身に着けてもやっぱり気に入っていて。
身に着けるたび、見るたびに、やっぱり好きだなぁとしみじみ思う。
壊れたらきっと悲しい。
でもちょっと破れたり、ほつれたぐらいじゃきっと手放さないんだろう。
手放せない。
ダメなところすら愛おしい。
だって好きだから。
代わりがきかないから。
それで良いんじゃなくて、それが良いんです。
多分、本当に好きなものは、頭より先に気持ちが動く。心をぐっと鷲掴みにされる。
理由なんて後付けでもなんでも良い。
むしろなくても良い。
『好き』だの『美味しい』だの『きれい』だの『すごい』だの、
語彙力を使う間もなく漏れ出たような、原始的なものでも良い。
ダイレクトに心に響くような「好き」や「感動」と出会った時、
私達は「言葉に出来ない」を体験するんだろう。
「それが良い」をもっと見つけて、沢山の「それが良い」に囲まれて生活したいなぁ
なんて思う、今日この頃。
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