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「LADY JANE」「TROUBLE PEACH」再開発で街を去る伝説の店

この秋、茶沢通りのジャズバー「LADY JANE(レディ・ジェーン)」が春で閉店するというニュースが下北沢を駆け巡りました。私にとってこのお店は、昔から「いつか行ってみたい憧れの店」の一つでした。音楽界のみならず演劇界からも愛され、あの名優・松田優作さんも足繁く通ったと聞きます。ずっと営業し続けるものだと思い込んでいました。

閉店について、公式サイトには『一筆啓上50周年破の刻』と題した店主のメッセージが綴られています。かいつまんでお伝えすると、2020年以降大家が変わり、下北沢の再開発計画への動きが加速して退去を余儀なくされたということのようです(ご関心を持たれた方はぜひ本文をお読みください)。

2025年4月までは営業を続けられるとのこと。また、閉店翌日から同じく茶沢通りにある劇場「ザ・スズナリ」でクロージングイベントを開催されるそうです。ぜひ伺う機会を作りたいと思っています。

閉店といえば、あずま通りのロックバー「TROUBLE PEACH(トラブル・ピーチ)」も今年閉店し、半年経つか経たないかといううちに更地になってしまいました。ここは再開発計画において、補助54号線と呼ばれる車道が敷設される予定地だと聞いています。

昔、下北沢で仲良くなった先輩に連れて行っていただいたことがあったなあ。狭くて、薄暗くて、でも所狭しとレコードなどが詰まっていて。グラスに注がれたお酒がキラキラ輝くのを見て、ディープな下北沢の夜に密かにワクワクしたのを覚えています。

私は、街は人とともに変わり続けるもの、更新され続けるものだと思っています。利便性もさることながら、安全性という意味でも、建て替えや道路の整備は大切なことです。古いお店が終わりを迎え、新しいお店が生まれることもあると思います。でも、人々に長く愛され文化を積み重ねてきたこのようなお店が失われる必要はあるのか。両立・共存することはできなかったのか。

こと下北沢に関しては、そのような議論を幾度となく重ねてきた上での今であることも承知しています。それでも、このような話に触れるたび、残念・後悔の気持ちが未来への期待を上回ってしまうのです。

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